経歴
高1夏に簿記3級独学開始・合格➡簿記2級講座(資格の大原)受講、高2の6月に簿記2級合格➡簿記1級講座(資格の大原)受講、高3の11月に簿記1級合格➡高3の11月に公認会計士講座(資格の大原1.5年オータム本科初学者合格コース)➡大学1年4月経理研究所特別会計研究室に入室➡大学1年12月短答式試験受験・合格➡大学2年8月論文式試験受験・合格➡12月大手監査法人内定
公認会計士を目指すまで
私は高校から明八に進学しました。中学の時は英語が得意科目であったため、漠然と国際日本学部に進もうと考えていました。しかし、高校では英語のレベルが上がり、得意であった英語に苦手意識まで生まれてしまいました。将来やりたいことが特になく、学部は国際日本学部から他の学部に考え直すことにしました。
そんな時、姉や友達が簿記の資格を取っていたため、高校1年の夏から簿記3級の勉強を始めました。はじめは勉強が面倒に感じてしまい、さぼってばかりいました。しかし、このままでは合格できないと焦りを感じ途中からギアをあげて学習しました。結果的に合格することができ、とても達成感を感じました。その後、部活の友達が簿記2級の講座を申し込んだという話を聞き、私も一緒に受講することにしました。2級は平日の夜週2回の6か月のコースであったため、部活や学校の勉強とも両立することができました。そして、高校2年の6月の試験で簿記2級を取得しました。その際、予備校の先生から公認会計士という資格を紹介していただいたことが後に会計士を目指すきっかけとなります。しかし、当時は部活も学校の勉強もあり、会計士の勉強ができる自信もなく、また会計士になりたいという気持ちもそこまで強くなかったので断念しました。ただ、高校2年のうちに2級まで簿記の勉強をしてきたということもあり高校在学中に1級まで取得したいと考え、1級合格を目指すことにしました。1級は半年のコースで学習される方が多いと予備校で聞きましたが私は自分のペースで学習するために1年間の週2回の夜コースを選びました。1級は難易度がかなり上がり、講座外でも自習の時間を多く設ける必要がありました。予備校の先生からは週20時間を目安にするように言われました。実際には週20時間を達成できた週はほとんどありませんでしたが、予定のない土日は自習室に行ったり、平日も部活から帰ってから勉強時間を設けたりと努力しました。コロナの流行から目標としていた6月の試験が中止になるなど紆余曲折がありましたが、高3の11月に1級の試験に無事合格することができました。その際にもう一度公認会計士を目指すかどうか考え直しました。正直なところ大学では遊びたいという気持ちもありました。ただ、再度調べていく中で公認会計士は女性でもキャリアが築きやすいことや、自分のライフスタイルに合わせた働き方ができるなど魅力的な職業であることを知り、チャレンジしたいという気持ちが強くなったため目指すことを決意しました。これが私が公認会計士を目指したきっかけです。
受験生活
ここからは簡単に受験生活について書いていきます。会計士受験を始めた時は高校3年の11月でした。ちょうど高校最後のテストが終わったころだったので時間的な余裕はありました。コースも様々ありますが、私のコースでは授業は週4~5回ありました。しかし当時は勉強のやる気が出ず宿題をこなすのみでした。
大学に入ると経理研究所に所属しました。経理研究所に入室すると公認会計士を目指すにあたり様々なサービスを受けることができます。そのサービスの1つに会計士受験生専用の自習室を利用できるというものがありました。そこで私は同じ目標をもつ多くの人に出会いました。その中で自分の会計士試験への気持ちの甘さを実感しました。経理研究所に入ったことが私の受験生活を大きく変えたといえます。そこから私は勉強時間を増やしたり勉強を朝方に切り替えたりと自分の生活を大幅に見直しました。短答式試験(1次試験のようなもの)対策の時は週40時間~50時間勉強しました。論文式試験対策に切り替わってからは、春休みは週60時間程、学校が始まってからは週50時間程勉強しました。
よく聞かれる質問で「バイトやサークルには入れますか」というものがあります。私の個人的な話をすると、論文式試験の3か月前まで週2回でバイトをしており、サークルにも所属していました(サークルは月1くらい)。私は、大学に入ったらその2つは必ず経験したいと高校の時から思っていたため会計士を目指すことを理由に諦めることはできませんでした。その代わり、バイトとサークルを勉強時間の言い訳にはしないということは決めていました。正直、バイトやサークルに所属している人はごくわずかで、予備校の先生からも会計士試験に専念するべきだという声もよく聞きます。しかし1つに集中する方が力を出せるとか、息抜きをすることで勉強の質が上がるなどは人それぞれだと思います。そのため、それぞれ自分にあった選択をすべきだと思います。
最後に
私は高校3年の11月~大学2年の8月までの約2年間会計士受験に費やしました。その中で、辞めたくなったこと、辛かったことも数え切れないほどありました。しかし、合格したいま振り返ると会計士という夢を追いかけて勉強を続けた時間は充実していたようにも思えます。また、それを乗り越えた経験がこれからの人生において大きな強みになるような気がします。そのため私は会計士を目指してよかったと実感しています。
大学受験がない付属校の皆さんは高校3年間で自分のやりたいことにたくさんチャレンジできると思います。公認会計士をそのチャレンジの選択肢の1つにしてもらえたら嬉しいです。