8月4日、大学連携事業の一環として、駿河台キャンパス猿楽町校舎の模擬法廷にて『法曹入門講座』が開催され、高校生47名が参加しました。
黒澤 睦 教授(刑事訴訟法)より法廷の構造や裁判官・検察官・弁護人の役割、無罪推定の原則といった基礎知識の講義が行われ、その後、生徒たちは割り振られた役に沿って模擬刑事裁判に挑戦しました。
裁判の途中には黒澤教授による解説や裁判にまつわる裏話も披露され、生徒たちは終始興味深そうに耳を傾けていました。
証言や証拠が出そろった後はグループに分かれ、量刑の検討と判決発表を実施。教授のアドバイスを受けながら、参加者全員で熱心に意見を交わす姿が印象的でした。
学校生活では味わえない実践的な体験を通して、裁判の仕組みや日本の法制度について深く考える貴重な機会となりました。この経験をきっかけに、社会の一員として法律や裁判への関心をもち、学びを深めていってくれることを願っています。


《法曹入門講座に参加した生徒たちの言葉》
〇私は今回の法曹入門講座を通して、刑事裁判における法曹三者の役割を学ぶとともに、その責任の重さを実感しました。傍聴人として参加し、模擬裁判を俯瞰して熟考を重ねていくうちに、裁判の奥深さに興味が更に湧いてきました。また、法学を詳しく知らない人だからこそ裁判で生まれる考えがあることも学びました。今後は自ら考える姿勢をより大切にしていきたいと思います。(高校1年K.T. )
〇私はこの模擬刑事裁判にて弁護人役を務めました。模擬裁判の前に法廷や刑事裁判のシステムについてのお話を聞きましたが、あまり裁判には詳しくなかったので、ここで裁判官や被告人の座る場所にも様々な意図があることを知り、とても驚きました。模擬裁判では裁判中どんなやりとりが行われているかを弁護人役を通して知ることができ、貴重な体験になりました。今回の模擬裁判で法の解釈の大切さや、難しさを改めて感じ、裁判傍聴にも行ってみたいと思いました。(高校3年R.W.)
〇法曹入門講座では、模擬裁判に弁護人役として参加し、自分で証人尋問や被告人質問の台詞を考える経験をすることができました。多くの証言を整理し、何を主張するべきなのか考えることはとても難しかったです。実際に法廷に立ってみると自分の発言にその場にいる全員が注目しているという独特の緊張感と責任の重さを感じられました。この講座を通して法律を学びたいという思いを再認識できました。(高校3年M.T.)
〇今回法曹入門講座に参加して、検察官や弁護人はどの角度から追及するかを考え、いかに相手の一歩先へ行くかが大事なのだと学びました。私は裁判員役として参加しましたが、全体を見渡せる位置にあり、あらゆる事情を考慮しながら事実に基づいて判断することの難しさを実感しました。これは実際に体験してみないと分からないことであり、それこそが私たちから見た裁判員裁判の良さなのだと感じました。(高校3年Y.N.)
〇今回、私は法廷の外から裁判の流れを見学する傍聴人役を務めました。実際に裁判を傍聴したことがなかったのですが、黒澤教授が裁判の手順をとてもわかりやすく解説してくださり、面白く有意義な時間を過ごすことができました。(高校3年I.T.)